本の感想の2冊目。
爪切男の「死にたい夜にかぎって」。
ネットで本を探していたら、「この商品に興味がある人は、こんな商品にも興味を持っています。」の欄に出てきて、自分に合いそうな本だなと思い読んでみようと思った。その直感は当たっていて、まさに自分にピッタリの本だった。
内容は基本的には、作者の爪切男と恋人アスカとの出会いから別れまでを綴ったエッセイなのだが、作者の子供の頃の思い出や過去に出会った女性との出来事がせきららに綴られていて、とても読み応えがあった。こういう本を読みたかったんだよと思ったし、また、自分もこういう本を書きたいなと思った。別れた女性との出来事を書いて嫌味にならないのは、作者の優しい人柄と愛があるからだと思う。感動したのは、作者は本を出版して、元カノのアスカもCDを発売して、お互いに夢が実現していること。やっぱり好きなことを続けるのっていいなと思った。アスカの音楽を聴いてみたいと思った。読み終えた後、ちょっと心が熱くなった。いい本に出会ったと思った。私は電子書籍で購入したのだが、この本は紙書籍で買えばよかったかなと思っている。表紙の絵が素晴らしいし、なんとなく物として持っていたい。
前記事の花田菜々子「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」とこの本を読んで、世の中いろいろな人がいて、いろいろな生き方があるんだなと思った。どんな生き方でも自分らしく生きるのが一番だなと思った。自分にとって自分らしく生きるというのはどんな生き方なのかはまだよくわからないのだが、なんだか少し明るい気持ちになった。私だってやるぞ!という気持ちに少しだけなった。私もなにか人の心に響くことをしたい。